
「今日の売上はよかったけど、なぜだろう?」「先週から売上が落ちてるけど、原因がわからない…」
ECサイトを運営する皆さんにとって、売上データの分析は避けて通れません。しかし、日々増え続ける膨大なデータの中から、売上アップにつながるヒントを見つけ出すのは大変な作業です。
今回は、Googleの最新AI「Gemini」を活用し、Googleスプレッドシートの売上レポートを分析して、売上を劇的に改善する超実践的な方法を2つのパターンでご紹介します。
パターン1:Geminiにデータを直接貼り付ける方法
これは最もシンプルで、すぐに始められる方法です。
【実践ステップ】
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分析用シートを作成する まずは、ECサイトの売上データをエクスポートし、以下の項目を1つのスプレッドシートにまとめます。
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日付、商品名/ID、商品カテゴリー
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セッション数、売上、購入者数
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客単価、コンバージョン率(CVR)
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実施したキャンペーンや施策名
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Geminiに分析を依頼する まとめたデータをコピーし、Geminiのチャット画面に貼り付けます。このとき、以下のような「プロンプト(指示)」を添えてみましょう。
以下のデータは、ECサイトの売上レポートです。
このデータを分析し、売上が低下している要因を考察してください。
さらに、売上を改善するための具体的な施策を3つ提案してください。[ここにスプレッドシートからコピーしたデータを貼り付けます]
パターン2:スプレッドシートのGeminiサイドパネルを活用する方法
こちらは、スプレッドシート上で直接Geminiに分析を依頼する方法です。スプレッドシートの右上に表示されるGeminiアイコンからサイドパネルを起動します。
【実践ステップ】
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分析用シートの準備 この方法では、Geminiがデータを正確に読み取れるよう、分析に必要な情報を1つのシートにまとめておくことが重要です。以下の項目を網羅しましょう。
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最低限必要な情報:
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日付: 売上の時系列データを追跡します。
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セッション数、売上、購入者数:サイトの基本的なパフォーマンスを把握します。
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客単価、コンバージョン率(CVR):売上の良し悪しを判断する重要な指標です。
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あった方がいい情報:
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商品ID、商品名、カテゴリー: どの商品やカテゴリーが売上に貢献しているかを分析できます。
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購入経路(例:広告、オーガニック検索、SNSなど): どこからユーザーが来ているかを特定します。
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キャンペーン名/クーポンコード: 実施した施策の効果を分析します。
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サイドパネルで分析を依頼する 分析したいデータの範囲を選択し、右側のGeminiサイドパネルに次のようなプロンプトを入力します。
選択範囲のデータについて、カテゴリーごとの売上を比較し、
特に売上が伸びているカテゴリーとその要因を考察してください。
【Geminiを活用するメリット】
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詳細な分析と考察:Geminiの強力な分析能力を最大限に活用し、多角的な視点から売上低下の原因と改善策を導き出せます。
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追加分析が簡単:「そのカテゴリーの客単価が低いのはなぜ?」といったように、Geminiの回答に対して追加で質問を投げかけることで、さらに深い分析が可能です。
Geminiは単に数字を並べるだけでなく、データから「なぜそうなるのか?」という要因を推測し、次のアクションにつながる具体的なアイデアを与えてくれます。
これにより、データ集計や要因探しから解放され、より商品改善やマーケティング戦略といった、売上を直接伸ばすための業務に集中できるようになります。
まずは、今週の売上レポートをこの記事で紹介したテンプレートにまとめて、Geminiに分析を依頼してみてはいかがでしょうか。
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