仕事に、ミスは起こり得るものですが、
その原因を突き詰めてみると、
組織の問題なのか、一担当者の問題なのか
考えさせられる場面がありました。
ミスについては、起こってしまったものについては、
取り返しがつきません。
組織としては、
それを今後防ぐために、どうマネジメントするか、
個人としては、
それを挽回するべく改善努力するのか、
一過性の事として忘れてしまうのか、
仮に対応した2社をA社とB社とすると、
両社の対応は似て非なるものでした。
A社は、問題として、迅速に社内報告し、
後日、問題が発生しないよう社内研修まで、
したことを報告しました。
B社は、問題把握すら、随分時間が
経過したことを察し、今後の対応は
どのようにするのか決まっていない様子でした。
両社を比較すると、A社の今後の対応に期待できると思いますが、
A社の上長の方の対応と報告内容に一貫性がなく、
私は、逆に不信感が増すだけの結果となりました。
B社の上長の方の対応については、
恐らく当日担当者から詳細の経過を受けたであろう状況でしたが、
B社の上司は、部下を信頼し、今後ミスが起きないよう自分自身が
全力で部下をサポートする、かつ今後も部下を担当させてほしい
という旨でした。
組織の競争優位の差は「人材」です。
表面上のルールに従い、決められたことをあたかもやったように、
対応する、やらない理由やできない理由を保身のために探す
上司が部下の性格や仕事のやり方、得意分野を把握し、
一定の方向を示しつつ、自ら考えるよう仕事を任せるのか
両社のミスは、種類と程度が違いますが、
一担当者とマネジメント側である組織の対応をみると
今後の期待値の差は明らかです。
改めて、考えた際、問題は個人に由来しているようにみえ、
実は組織全体の問題であると再認識させれられた事象でした。
ミスは起こります。
その後の対応や組織の考え方に、その伸びしろが表れているの
ではないでしょうか。